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<リフォーム事例紹介②>某旅館の腐食した鉄骨屋外の補修

本日は、以前ご紹介して意外な反響をいただいた<リフォーム事例紹介>の第2弾です!

今回は冬季には雪も多いとある温泉旅館の、屋外階段の補修工事を行いました。

<目次>

      1. 鉄骨階段の現況
      2. 既存踏板の上から新規踏板の設置
      3. 緊急事態発生
      4. 各種補強
      5. 塗装
      6. おわりに

1.鉄骨階段の現況

いきなりですが、驚きの錆具合ですね。

実はこの踏板の上には、元々コンクリートが充填されていました。

ですがコンクリートを剥がしてみると、ものの見事に赤さびでいっぱいです。

裏から見ると、腐食して穴だらけの鉄板から空が透けて見える状態です。

いつ事故が起きてもおかしくない状況であった事がよくわかります。

さらに“ササラ”という階段の横の板部分もかなり腐食が進んでいます。

こちらはちょうど折り返した踊り場の下のあたりですが、剥がれ落ちた鉄でいっぱいです。

元凶を見る限り、本来であればそっくりそのまま作り替えた方が良いように思われますが、今回は応急的にコストを抑えて修理を施したいとの要望でしたので、できる限り既存の階段を残した上で補修を行う事にしました。

 

2.踏板の交換

まずはボロボロの踏板を交換します。

ただし、上で紹介した通りかなり劣化が進んでおり、以前のように上から新たな踏板を被せる方法はできそうにありません。

そこで……

全て切断してしまいました。

その上で、新たな踏板を溶接で取り付けます。

ご覧の通り、踏板が生まれ変わりました!

ただし実は、この間にもう一つ問題が発生していたのです。

 

3.緊急事態発生

最初の予定では踏板のみを交換する予定だったのですが、そのまま生かすはずだったササラ(横板)の部分も劣化が著しかったのです。

さらには踏板の切断作業で、さらに傷を広げる結果に。

溶接とは鉄同士を溶かして接続する事を言いますので、相手側の部材にもある程度の厚みがなければ、熱によってかえって穴を広げる結果にしかなりません。

今回は対策として、ササラの内側に新たな鉄板を追加する事にしました。

それがこちらの写真。

元々あったササラに鉄板を溶接→その鉄板に踏板を溶接、という順序で元の階段の形を取り戻したのです。

 

4.各種補強

さらに 階段全体にも補強を加える事にしました。

こちらは踊り場の下の部分。

既存の柱の足元の腐食が進んでいるので、すぐ隣に補強用の柱を追加します。

既存のボルトに当たる部分は、切込みを入れて避けます。

そして元々は何もなかった踊り場の過度の部分にも柱を追加。

これだけでだいぶ安定度が増したように感じます。

錆びが浮いて頼りない踊り場の裏面にも根太を。

穴だらけのササラ板の外側にも、水の侵入を防ぐように鉄板で補強。

見た目にはちょっと補修跡が目立ちますが、実用性と経済性重視の処置です。

 

5.塗装

最後に錆止め塗料を丁寧に塗って、終了。

今回の工事に関しては仕上げ塗装はまた別の業者様が行うとの事でした。

 → 

いかがでしょう?

だいぶ見違えたのではないでしょうか。

事前の現場調査等はありましたが、工期も約2日に抑えられかなりお喜びいただけたようです。

 

6.おわりに

創業60年を数える内田鉄工株式会社では、千トンを超えるような大きな建物から、一般の住宅・アパート等の補修、金物工事まで様々な工事を承っております。

特にこうしたアパートの屋外階段やバルコニー等々の老朽化・腐食に頭を悩ませるオーナーの方も少なくないようです。

弊社では長年鉄骨工事を行ってきた経験とノウハウを活かし、できる限り今現状の部材を活かし、費用と手間を抑える形で補修・修繕を行う事も可能です。

鉄骨の階段やバルコニー、ベランダ等の補修・修繕にお困りの方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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