マスクフィットテストの実施

少し前の話になりますが、労働安全衛生法施行令、特定化学物質障害予防規則等が改正され、溶接ヒュームが特定化学物質（第2類物質）に追加されました。

2021年4月1日以降に施行・適用されているという事で、弊社でも前々から法律に基づいた対応を進めております。

まずは大半の従業員に「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を受講させ、溶接ヒュームに関する基本知識を習得させるとともに、必要な「屋内作業場」に対する措置を実施しています。

屋内作業場における溶接ヒュームの濃度を測定し、換気装置や集じん装置の設置を行う他、重要となるのが「年に一度のマスクフィットテスト」の実施。

説明するとかなり細かくなってしまうので割愛しますが、要するに呼吸用保護具（＝マスク）の機能を適切に発揮させるため、顔に密着しているか、漏れはないか等を年に一度テストする、というものです。

テストというと非常に難解なものに思われてしまうかもしれませんが、

実際にはかなりアナログで、上の画像のようにマスクの上から専用の袋を被ります。

正面の穴から甘い液体の入ったスプレーを噴射し、臭いの有無により密着性を測定する、というものです。

溶接ヒュームの施行から数年が経ち、初めは手探りだったフィットテストもだいぶスムーズになってきました。

最低でも年に一度、こうして黄色い袋を被る職員の姿が工場内に見られるわけですが、決して遊んでいるわけではありませんので、初めて見た場合でも驚かないでくださいね。